事実上のクビだった|おばあちゃんに感謝いい話

515 名前:水先案名無い人 sage 投稿日:2005/06/25(土) 20:37:35 ID:pKiim64W0

2年程前、俺は失職した。
原因は鬱病。戦力外通告を受けての自主退職。
事実上のクビだった。

鬱病が治るまでは実家に世話になる事になったが、通院費くらいは自分でなんとかしようと、貯金から払っていたが、2年間もの通院の果てに、ついに手持ちの金も底をつきかけてしまった。
そこで、もう読まなくなった本やCD等の雑貨を中古屋に売り、通院費をなんとかまかなおうと考えた。

手放す品は全部で19点。
古い物ばかりなのでせいぜい2000円程度になりゃいいかな、と思ってた。
そんな品々をリュックに詰め込み、原付であちこちの店をまわり、売っていった。
古すぎて買い取れない、という品も幾つかあり、結局合計で1680円に終わった。
でも、清々しい気分だった。

それは、最後の店でリュックから品を全部取り出している時、リュックの底に小さく折りたたまれたお金が入っている事に気付いたから。
丁度2000円。
俺はお金はすぐに財布にしまうから、こんな所にお金を入れた覚えは無い。
色々考えているうちに、ふと昔の出来事を思い出した。

2年程前、俺が鬱病で失職した後、心配した祖母が家まで来てくれた事があった。
「今後困る事になるだろうから」
と、少ない年金から2000円、俺に渡そうとしてきた。

その時はまだ失職直後で、こんなに通院が長引くとは思っていなかったから、
「貯金がまだあるからいいよ、受け取れない」
とかたくなに拒んだ。

いつもなら小さく折りたたんだお金を無理矢理にでも俺の手に握らせる祖母は、その日は珍しく引き下がった。
その時このリュックは、チャックを開けっ放しにして壁に掛けてあったんだ。
2年越しの時を越えたお小遣いを、本当に困ってる時に貰う事になった。

あまりに時間が経ち過ぎて直接お礼を言う事なんて照れくさくて出来ないけど、本当に、祖母を大事にしようと思った。

そして心から感謝したい、おばあちゃんありがとう。

 

 

 

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